平等と公正は似ているが、違うもの

最近、海外の国々をはじめ国内でも「男女差別」、「外国人差別」などを平等にしていこうという動きが活発になっていますよね。それはとてもいい動きであると感じていますが、平等と公平が混同してしまっていると感じることありませんか?今回は平等と公平について考えててみたいと思います。

平等と公平の意味

具体的に平等と公平の違いは何なのでしょうか?そこで辞書的な意味を大辞林第3版を用い調べてみると、

平等

① 差別なく、みなひとしなみである・こと(さま)。 ⇔ 不平等 「 -に扱う」
② 近代民主主義の基本的政治理念の一。すべての個人が身分・性別などと無関係に等しい人格的価値を有すること。 「自由、-、博愛」
③ 〘仏〙 真理の立場から見れば、事物が独立しているのではなく、同一の在り方をしていること。 ⇔ 差別

 

公平

かたよることなく、すべてを同等に扱う・こと(さま)。主観を交えない・こと(さま)。 ⇔ 不公平 「 -に分け与える」 「 -を欠く」 「裁判所に-なる沙汰なからんや/即興詩人 鷗外」

と説明されています。つまり、平等とは全員が同じ分だけもらい受けることができること公平とは全員が同じだけの扱いを受けられることと言えます。

 

ここで、平等 (EQUALITY) と公平 (EQUITY) の違いをうまく表している絵を紹介したいと思います。左側と右側の絵のどちらともに野球観戦をしに来た3人の子どもと、3つの木箱が書かれています。しかし平等を表している左側の絵では3人ともに等しく1つずつ木箱が分け与えられています。それに対して、右側の公平を表している右側の絵では木箱を調整して全員が同じ高さで見られるように与えられています。

もちろん平等に分け与えられることが公平になっているような場合もたくさんありますが、上であげた子どもが野球観戦している絵のように、平等であることによって損をする人がいたり、時には差別自体の助長につながってしまうようなことも起こり得ます。

これからの差別などへの向き合い方

差別をなくし、すべての人が暮らしやすいような世の中を作るためには平等と公平をきちんと理解した上で、それらを使い分けることが大切なのではないかと感じます。それぞれの権利や機会はみんなに同じように与えた上で、それぞれの違う部分や差を理解し合い、どうしたら全員が同じ立場で入れるのかということを議論し、答えを導いていく必要があるのではないかと思います。

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