人間の生と性

知っていましたか?日本は先進国の中でも特に中絶率の高い中絶大国だということを。まず、中絶には2種類あります。胎児が成長途中に自然に死んでしまうことによる「自然妊娠中絶」と、一般的に「中絶」と私たちが呼んでいるような人工的に胎児を殺す「人工妊娠中絶」があります。今回は後者の人工妊娠中絶に注目して話を進めていきたいと思います。

具体的にどのくらい日本では人工妊娠中絶が起こっているの?

厚生労働省から発表されている「平成25年度衛生行政報告例の概況」によりますと、1年間における人工妊娠中絶の件数は約20万5000件にものぼることが分かっている。年々その数は減少していると聞いたが、それでもその数が多いということには変わりがない。これは米民間団体の「グローバル・ライフ・キャンペーン」の発表した各国の中絶についてのデータを集めた「中絶世界報告書」においても累計中絶件数で日本は世界5位という結果になっていることからも言えるだろう。

もちろん子供が生まれるということは今まで生活が何もかも変わるような大きなことでもあるし、レイプ被害による望まない妊娠などもあり得るとは思うので、すべての人工中絶が悪であるかと言われればそうではと思います。しかし、それは人為的にこれから生まれてくるだろう命を殺すということでもあるので、できる限り減らしていくべきだと思います。

なぜ人工妊娠中絶が多くなってしまっているのだろうか?

    1. 胎児が人間として認められるのが難しいから

      日本の法律では人間として認められる時期が決まっています。

      • 民法においては出生時点から権利・義務の主体となる権利能力が生まれるとしているので、母体から体が全部出たときから人間とされています。しかし相続権と遺贈については例外的に胎児でも受けられ、権利を持っていることになっています。このときの権利は出生まで発行はせず、流産や死産の場合は失効します。
      • 民法721条においては損害賠償請求権も認められており、胎児が故意に死に至らしめられた場合は、加害者はその両親に対する損害賠償義務を負います。刑法では母体から一部でも露出していれば人として認められます。その中には堕胎罪というものもあり、胎児を母親の体の中で殺したり流早産させることも犯罪とされています。これは母親自身でも適応され、薬物などによって胎児が死んでしまった場合は母親も刑をうけます。
      • 母体保護法では22週未満であれば中絶が認められています。

      このように日本では人間としての線引きが非常に曖昧で複雑になってしまっています。人間という意識が薄いからこそ人工中絶が頻繁に行われるのではないだろうか。

    2.  性教育が十分に行われていないのも1つの理由ではないかと思います。

      日本では性に関する話はタブー視され、性教育もあまり話をしてはいけないものとして扱われます。それが性についての知識の欠落を生むことになり、十分な避妊が行われなかったり、万が一のときの対応が遅れてしまうことにつながるのではないでしょうか。これが結果的に望まない妊娠を生み、人工妊娠中絶が増えてしまう原因になっているのではないかと思います。

これからは少し人間のことやその命について考えてみるのもいいのではないか。

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