無難に生き延びるためには

世の中を変えるサービスたち

先日、メルカリが東証マザーズに上場しましたね。今、最も勢いのある日本企業の一つといっても良いかもしれません。赤字の2年間を乗り越え、起業からわずか5年での上場です。フリマアプリは他にももちろんありますが、リードしているのは間違いなくメルカリでしょう。

メルカリは単なるお小遣い稼ぎのアプリではありません。私たちの生活スタイルそのものを変えてしまうようなアプリでした。合わなかったらメルカリで売れば良いやと気軽に買う事ができるからです。そんな理由から、前なら迷っていたものを買ってしまう人。もともと買うつもりでも、ちょっと良いものにしてみた、なんていう人。こんな人たちが実際にいます。掃除をするついでに、使うか使わないか曖昧になっていたようなものを売ったりもするかもしれません。メルカリを使っている人ならば、程度の差こそあれ、影響を受けている人は少なくないと思います。

LINEも今では一大コミュニケーションツールとして世の中に広まっています。Suicaが普及して、切符という文化は大きく衰退したかもしれません。Oculus Goが出てきて、VRが身近になり、打ち合わせをVR空間でやる、という人だって出てきました。便利なものというのは、多かれ少なかれ、生活そのものを変えてしまいます。そして、本当に便利なもののすごいところは、とてもたくさんの人の生活を変えてしまうところです。

安定とは、変わり続けること。

なりたい職業ランキングの上位には、いつでも公務員が入っています。食いっぱぐれがなく、安定していることが大きな魅力だからでしょうか。解雇されることも基本的にはなく、年収も決して低くはありません。私たちは、変にリスクを踏むのではなく、安定して、無難に生きていくことを望んでいるのです。

同時に、私たちは変化を嫌いがちです。なぜなら、安定を望む私たちに取って、変化は遠い言葉だからです。使い慣れたもの、慣れ親しんだ動作、よく見知った人。知っているものにこそ安定を覚え、不審なもの、つまり変化を遠ざけるようとします。でも、私たちにとって変化とは、本当に遠いものなのでしょうか。先ほど言った通り、便利なものが出てくると生活は一変します。テレビが出てきて、携帯も普及し、インターネットがとても身近になりました。いまを生きる私たちにとって、これらはなくてはならないものと言っていいかもしれません。でも、十数年前、数十年前にはこれらは決して身近ではありませんでした。そして、私たちは十数年、数十年の歳月をこれから過ごしていくのです。果たして、世間はどれほど変わる事でしょう。そして、自分が今のままなら、どれほど取り残される事でしょう。

変化を嫌いがちな私たちですが、変化を受け入れること自体は難しいことではありません。私たち自身がそもそも変化しているからです。年を重ねていく中で、多かれ少なかれ、私たちのは変化します。だって変化します。子供の頃ほど大きい変化ではないかもしれません。筋トレをすれば筋肉がつき、好きなものを食べると少し元気になることでしょう。夜更かしは肌の天敵です。私たちは常に自身の変化と付き合いながら生きてきました。

諸行無常なんて、いつの世も言われてきたことです。一見緩やかに見える世間の変化。変わるその先こそ、私たちを無難に生きさせてくれる、唯一の道しるべかもしれません。

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